変わりつつある休暇の在り方

欧米では1ヶ月程度の長期休暇があるのは当たり前であり、定期的にバカンスを楽しんだり、あちこち旅行することが一般的となっている。一方で、日本で長期休暇を取得できる会社はほんの一握りしかないのが現状だ。それを考えると、働き方の面では日本はまだまだ先進国とは言いづらい。

とはいえ、「企業戦士」などという言葉が飛び交っていた昭和時代に比べると、働き方は緩やかになってきている。実際、気軽に有給休暇を取得できる企業は増えつつある。もし、プライベートを大事にしたいのなら、休日日数が多くて休暇も取得しやすい会社を探すのがベストだ。休暇が取りやすいのは、心身の健康維持にもつながる。しっかり休んで心身の疲労回復ができるのは、仕事選びの条件としても魅力的なポイントといえるだろう。

有給休暇が取得しやすい環境というのは、特に家庭持ちの親世代への訴求ポイントにもなる。「休日は家族と過ごしたい」「子どもの夏休みや冬休みに合わせて休みたい」という人は多く、休みやすい職場では家族の時間を大切にできるという恩恵を得られる。もちろん自分だけの時間として趣味に没頭することもできる。

有給休暇のみならず、長期休暇も取得しやすいのなら、より自由な生き方ができるようになる。海外旅行が趣味の人にとって、これは必須条件だろう。休暇が短期間となれば、必然的に近場にしか行けない。ヨーロッパ・中東・アフリカなどの国々を検討するのなら、移動だけでも1日かそれ以上かかることがある。人生は一度きりだ。見たことがない景色を見ることは、自分の価値観や思想に大きな影響を与える。旅が喜びである人は、ぜひ長期休暇が取れる職場環境を探してみると良い。